不動産売却での注意点!高い査定額に騙されてはいけない理由
2021/11/27
「査定額」=「売れる金額」ではない
査定額の裏側
ここで注意したいのが「仲介売却」の場合、「査定額」=「売れる金額」ではないということです。
「仲介売却」は「買取売却」よりも高く売ることができますが、販売してみないとわかりません。
いくら自信満々で「2000万円で売れる」と不動産会社が査定金額を提示しても2000万円で売れる保証は全くありません。
不動産一括査定サイトとは
複数の不動産会社に査定依頼
インターネットで「不動産売却」と検索すると上位に表示される広告は殆ど不動産一括査定サイトです。
「物件種別」「都道府県」「市区町村」「町名」「名前」「電話番号」を順に入力するようになっており、
一回入力するだけで複数の不動産会社にお客様の情報が届き、あとは査定結果を待つだけです。
「不動産一括査定サイト」のメリットは、「時短で複数の会社から査定額が得られる」ということです。
売却査定額は不動産会社によってバラつきがあり、1社の査定額だけでは、その額が妥当かどうか判断できないケースが多くあります。
しかし複数の会社と比較することにより、売主様が主導権を持ち、売却を任す不動産会社をじっくり判断できるようになります。
インターネットが普及した今の時代、売却査定を1社だけでなく複数社からとるのは、ほとんど必須だといっても良いでしょう。
複数の会社に査定を依頼してまわるのは大変ですが、一括査定サイトであれば、手間なく相見積もりを取ることができるのです。
「不動産一括査定サイト」のデメリットは
便利な一括査定サイトですがデメリットもあります。「営業がしつこい」「査定額が高すぎる」というケースです。
では何故「営業がしつこい」「査定額が高すぎる」のか、その理由は一件の査定案件につき高額な費用が発生している
その上、一括査定サイト経由で査定する会社は皆ライバルとなり、高い費用を無駄にはできないからです。
どの不動産会社も査定をするからには物件の売却を任せてもらいたいと思っており、その為、何度も電話やメールをしてくるわけです。
言い方を変えれば、どの不動産会社も物件を預かるまで熱心に頑張り、売主様にアプローチをしてきます。
ただ、すぐに連絡をしてくる会社も多く、昼夜問わず電話やメールが来ることになり、結果、断りの対応も含め時間と手間がかかります。
ですから、本気で売却を考えていない場合やとりあえず価格相場だけを知りたいのであれば一括査定サイトはお勧めできません。
もう一つの注意点として、査定金額を高くするのは物件を預かろうと売主様の気を引くためです。
例えばA社2000万円、B社2200万円の査定額で、どちらの会社も同じ事例と根拠で説明してきた場合、B社を選ばれると思います。
しかし、「仲介売却」の場合、「査定額」=「売れる金額」ではないので安易に金額だけで決めてしまうと売主様が損をする可能性もあります。
一括査定経由の不動産会社の傾向として、「売れないと薄々わかっていても高額な査定額を出し、とにかく媒介契約を取ろうとする」
最終的に売れず、「査定額より大幅に値下げして売却を勧めてくる」という不動産会社も存在します。
とにかく「査定金額が高い」というだけの理由では会社を選ばないように、必ず根拠を確認することが大切になります。
最後に
価格を調べるだけなら不動産一括査定サイトの利用はお勧めいたしません。
自宅の売却金額を知るだけなら近所の不動産会社で十分だと思います。